3段階学習法

KUNOメソッドの大きな特徴として「3段階学習法」があります。

①身体全体でかかわる活動
②事物を使った試行錯誤
③教師との対話・ペーパーによる理解の確認

 

KUNOメソッドではすぐにペーパーワークをやらせる事はありません。
段階を経て自然と考え方が身につくよう導き、「具体物から抽象へ」の橋渡しを実現しています。

では「多さ比べ」「大きさ比べ」のテーマを例にとって、ひとつの単元の中でどのように3段階学習法が使われているのか見てみましょう。

 

1.身体全体でかかわる活動

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異なる形状の容器にジュースが入っています。
「どちらのジュースが多いか?」「どちらが多いか、どうやったわわかるか?」
といった問いかけをしながら、「同じ形状の容器に移し替えてみれば良い」という結論に導きます。
移し替えてみると、背が高い方=多い方、という事が一目瞭然でわかります。

今度は同じ形状の容器がたくさんあり、それぞれ入っているジュースの量がバラバラです。
これを多い順・少ない順に並べていきます。
先程は2つの容器で多さ比べをしましたが、ここでは複数の容器で量の相対化・系列化を行います。

このように、生活の中でのシチュエーションを想定し、五感を使い体験をしながら学んでいくのがこの段階になります。
いきなり机に向かうのではなく、身体全体を使う事で楽しみながら自然な形でテーマに向き合う事ができます。

 

2.事物を使った試行錯誤

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それぞれ大きさの違うカップがあります。
これを大きい順に積み上げていきます。
先程のジュースで行った相対化・系列化を今度は「大きさ」という概念でやってみます。
このカップは順番を間違うと積み上げられないようになっています。

それぞれのカップには色がついています。
「一番大きいのは何色?」「2番目に小さいのは何色?」といった問いかけや、
「赤色は何番目に大きいでしょう?」「黄色は何番目に小さいでしょう?」といった逆パターンの問いかけをします。
相対化・系列化が出来ていれば、目の前の事物を実際に数えて答えることができます。

このように、事物に触れて試行錯誤していく中で、ものの本質や関係性を学んでいくのがこの段階になります。
実際に見て触れて試行錯誤するという過程が後のペーパーワークにも活かされてきます。

 

3.教師との対話・ペーパーによる理解の確認

 

ここではじめてペーパーワークを行います。
丸や三角、四角を大きい順に描いていきます。
前の段階で量や大きさ比べの考え方を学んでいますので、最後にこのようなペーパーワークでおさらいをします。

このようなペーパーワークでは偶然正解を書いてしまうケースも少なくありません。
大事なのは「なぜそうなったのか?」をきちんと理解しているかどうかですので、
コミュニケーションを取りながら理解度の確認を行います。