第2回:どう考える?どう考えた?

今回は、問題を子どもたちがどんな風に捉え、答えを出しているのか。
モニターの具体例をもとに考察していきます。

図を見て考えるー幼児期の数の教育

問題集の中に、家の中に見た目の違う5人の子どもがいて、下に何人かが帰った後の家の絵があり、何人帰ったかを答える問題があります。
この問題を年長の女の子は、上の5人の子どもと、下の家にいる子どもをひとりずつ見比べて、いない子に○をして答えました。

それを見たお母さんは、
「大人なら、5引くーってすぐ計算で出しちゃうね。いま幼稚園でやっている引き算はこの考え方なんだよ」
と、子どもに伝えていました。

この子どもは、幼稚園の課題のドリルで、足し算引き算は簡単なものはできるが、暗記に近い感じで覚えている傾向があったそうです。

事物から抽象へ。
日々の生活の中での数体験から、抽象化された数字の世界につなげていくこと。

この考え方が問題集を通して意識化されたことが非常に大事だったといえます。

問題を通して知らない言葉や単語に気付く

モニター用の問題集には、
簡単な図しかなく、問題を読み上げてもすぐ理解できない場合もあります。

モニターを続けていただいている中で、お母さんより
「問題を出すというよりも、問題を説明しているような感覚だと思う」
との感想をいただきました。

問題自体は簡単でも、
その問題をどんな風に考えたのかを聞くコミュニケーションの中で、
知らない言葉を知ったり、逆に知っている言葉に驚いたり。
言葉を教える場にもなっているようです。

採点がない! それがいい。

この問題集は理解度のチェックがあるのみで、採点方式をとっていません。

ドリルに慣れているお母さんからは、「最初は珍しいなと驚きましたが、何点ということではなく「正解・間違い」を意識して行うこの教材は、実際にやっていくうちに考えることが多くて、とても勉強になる。」
とのお言葉をいただきました。

点数にこだわると、満点をとることに夢中になり、ドリルの場合は暗記をしがちです。

満点ではなく、理解すること。

答えにつながる考え方を意識することの大切さを、問題集を実践するうちに感じていただいているようです。

次回は、始めるきっかけついて考察していく予定です。
どうぞお楽しみに!


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