幼児教育に今求められているもの ~時代を生き抜くための術を幼少期から養うために~

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1990年の初め頃から、コンピュータやデータ通信環境などにおける「IT」技術の急速な発展によって、人々の生活は急速に変化しました。

現在、幼児教育の対象となる子供たちは、生まれた時からITに接する環境で育つ「デジタルネイティブ」世代にあたります。

スマートフォンやSNSが当たり前のように普及した現在、デジタルネイティブ世代にあたる幼児たちを取り巻く環境は、親世代の子どもの頃と比べ大きく変化しています。

そういった時代の変化の中で、幼児教育に携わる親は、どのようなことを認識しておく必要があるのでしょうか。

 

時代の変化を予測する難しさ

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現在、幼児教育を行う親世代が子供の頃、スマートフォンやSNSなどはありませんでした。

しかし、2000年以降に生まれたミレニアル世代の子供たちは、生まれた頃からPC・スマートフォン・タブレットなどのIT端末を通じて、インターネットやSNSに慣れ親しんでいます。

それによって、以前は考えられなかったような多様な情報に触れたり、様々なサービスを利用したり、世界中の知らない人とコミュニケーションを取ったりすることが当たり前の世の中に変化しました。

20年前、大半の人々は、スマートフォンやSNSが日常生活に浸透するような時代の変化を予測するのは難しかったと考えられます。

 

今幼児教育に求められているものとは?
時代を生き抜くための術を幼少期から養うために

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同様に、将来どんな職業が有望かを予測するのも極めて難しいといえます。

2011年8月、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された米デューク大学の研究者のキャシー・ダビッドソン氏が語った、「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%はまだ存在していない職業につくだろう」という言葉は、将来の職業に結びつく子供の教育に対しても大きなインパクトを残しました。

また、国内でも、株式会社野村総合研究所が英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授などとの共同研究を行い、国内601種類の職業を対象に人工知能やロボット等で代替される確率を試算。

その結果、「10~20年後に、日本の労働人口の約49%が技術的には人工知能やロボット等により代替できるようになる可能性が高い」という推計を発表しました。

また、10~20年後に、残る確率の高い仕事として、「創造性や協調性を伴う仕事」が挙げられています。

具体的には、下のような要素を含む職業に該当する場合、IT技術の進歩や人工知能技術の進化によって置き変わることは難しいと言われています。

・芸術や哲学などに代表される抽象的な概念を整理したり、創り出したりするために必要な専門的知識・スキルを求められる職業

・他者との協調・他者の理解・説得・交渉など、サービス志向性などを求められる職業

ひと昔前まで当たり前に存在していた仕事が、時代の変化によって数年後には無くなっていることも考えられる今日。

時代の変化に適応できる創造的や協調性を養う土台を、幼児教育の段階から意識的に築いていくことが求められています。