『幼児教育で非認知能力を高めるために知っておきたい!IQ以外に重要な「5つのQ」ってなに?』

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従来の社会では、「IQ」を学力測定の指標として活用してきました。

しかし、ノーベル賞経済学者のヘックマン教授などが提唱したように、近年、学力テストでは測れない「非認知能力」が将来の年収や就職の成功に大きく影響を及ぼしているという研究結果が明らかになってきています。

今回は、幼児教育において、非認知能力を高めるために知っておきたいIQ以外の要素についてまとめてみました。

 

そもそも「IQ」ってなに?

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「IQ(intergence Quotient)」は、「知能指数」と呼ばれ、記憶力・空間的知性・論理数学的知性のことをいいます。

IQの評価は定量的に数値化されるため、評価の高低が認識しやすい指標という特徴があります。

IQは、一般的な「学力」を指すことも多く、IQの数値が高い場合、周囲から「勉強ができる」と言われたり、「頭が良い」と言われたりするケースが多く見受けられます。

アメリカの非営利団体 Super Scholar.orgの調査によると、平均的な人のIQスコアは、90〜110とされています。 「頭が良い」と言われるIQ130以上の人は人口の2.5%、「天才」と言われるIQ140以上の人は人口の0.5%とされています。

 

幼児教育で非認知能力を高めるために知っておきたい!
IQ以外に重要な「5つのQ」ってなに?

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生活や仕事にIQが重要である一方、成功に関して言えば、認知力や知性の高さが全てではないこともわかっています。

ここでは、IQと同様、幼児教育における重要な要素として注目されている5つの能力をピックアップして紹介します。

1.EQ(Emotional Quotient)
「EQ(Emotional Quotient)」は、「心の知能指数」と呼ばれ、自分の感情を自分自身の内面に対しても、他人に対してもコントロールする能力のことをいいます。

別名「EI(心の知性。Emotional Intelligence)」とも呼ばれています。

「IQの高い人が必ずしも人生で成功を収めているわけではない」ということに興味を持った元ハーバード大学教授のダニエル・ゴールマンが、調査と検証を重ねて提唱した能力として有名です。

2.SQ(Social Quotient)
「SQ(Social Quotient)」は、「社会的指数」と呼ばれています。

具体的には、相手の内面を即座に感知する「社会的認識の能力」に加え、相手と円滑なコミュニケーションを図る「社交性の能力」のことをいいます。

EQと同じくダニエル・ゴールドマン教授によって提唱され、IQ以外に代表される知能以外に、社会で活躍するために重要な能力の一つとして注目されています。

3.PQ(Physical Quotient)
「PQ(Emotional Quotient)」は、「身体的能力」と呼ばれ、実行・実践・体現・試行などに関わる体得的能力や、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を使った能力のことをいいます。

PQは、自身の立てた目標を達成するために、必要な要素を自己コントロールしたり、習慣化したり、継続したりする能力が含まれます。

例えば、目標達成のために健康・睡眠・食事などを自己コントロールしたり、必要なスキルの修得するための練習を継続力したりする能力はPQにあたり、目標達成のために重要な役割を果たします。

4.AQ(Adversity Quotient)
「AQ(Adversity Quotient)」は、「逆境指数」と呼ばれ、逆境の状況に陥ったときに乗り越える能力のことをいいます。

ハーバード・ビジネススクールで教鞭を執り、企業のコンサルティングなどにも携わっていたポール・G・ストルツ博士によって提唱されました。

ストルツ博士は、ビジネスの現場で目覚しい活躍をしている人たちが必ずしも一般的に優秀とされるIQが高いわけではないと気づきました。

逆に、そういう人に備わっている優れた能力としてストルツ博士が着目したのが、逆境への対応力の高さです。

5.CQ(Creative Quotient)
「CQ(Creative Quotient)」は、「発想指数」と呼ばれ、一つのことからどれくらいたくさんのことを連想できるか、という創造性の能力のことをいいます。

CQは、好奇心や創造性を表す知能であり、たとえ多少のリスクがあっても、自分が信じた道を進む冒険心や失敗を恐れない前向きな心などを生み出すことにつながります。

人工知能(AI)などが発展してきた今日、単純作業を行う人材よりも創造的に新しいことを生み出す人材が求められているため、CQの重要性も高まっています。

 

まとめ

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今回は、幼児教育において非認知能力の育成と関わりの深い5つの要素を紹介しました。

子どもの将来を考えるならば、IQのような学力を高めることだけでなく、それ以外の5つの要素も意識しつつ、長期的な視点で非認知能力を育てていくことが大切です。