「2020年に大学入試センター試験が変わる4つの理由とは?」

ece001-01-min
2020年に、約40年間続く大学入試センター試験が変わります。

その背景にはどのような社会の変化や求められる能力の変化があるのか。

今回は、そういった大学入試センター試験が変わる理由や背景についてまとめてみました。

 

「覚える」から「考える」大学入試へ

ece001-02-min
2014年12月、現行の「大学入試センター試験」に代わる新しい大学入試制度について、文部科学省の中央教育審議会(中教審)は、センター試験を廃止して新テストを実施し、大学入試を改革するように下村博文文部科学大臣に答申しました。

これによって、今年度の中学一年生が受験する2020年度からは、大学入試制度が大きく変わる見通しが明らかになりました。

暗記によって得た知識の「量」を重視していたといわれる大学入試センター試験に代わり、新テスト「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は、思考力や判断力の評価基準となる知識の「活用力」を問う内容になり、「覚える」から「考える」ことに重点を置いた大学入試へと移行することが予想されています。

具体的には、教科を横断した内容を問う設問が出題されたり、思考力を問う記述式の設問が増えたり、(一発勝負ではなく)複数回に渡って試験を受験できたりするなどの変更点が挙げられます。

その他、英語は「読む」「聞く」のみではなく、「書く」「話す」も含めた「4技能」と呼ばれる能力をバランスよく評価する制度の導入が検討されています。

 

2020年に大学入試センター試験が変わる4つの理由とは?

ece001-03-min
1.高度に情報化された社会に対応するため
18世紀の人々が一生に接した情報量はニューヨークタイムス1週間分に換算されると言われています。

また、近年では、IoT(モノのインターネット)の発達によって身の回りのあらゆる電子機器などがインターネットに接続され、自動的に利用データを収集できる時代に突入しています。

IT化の進展によって、従来よりも情報を集めること自体は容易になりつつある中で、情報を分析して考え、新しい施策を考え出す力が求められています。

2.変化の早い世の中に適応する力を図るため
2011年に、米デューク大学のキャシー・デビットソンが発表した「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」という予測は、世界中に大きな衝撃を与えました。

また「あらゆる仕事のオートメーション化(機械化)が進み、人が行う仕事は大きく変質する」と予想されています。具体的には、今後10~20年で約47%の仕事が機械化されると言われています。

そういった変化の早い世の中では、言われたことをそのまま実行するだけでなく、自分の頭で考える力を養うことで、刻々と移り変わる世の中の状況に適応していく能力が求められています。

3.グローバル化や多文化共生社会に適応するため
インタ〜ネットやスマートフォンの普及などが進んだことで、国境を問わず、様々な商品を注文〜発送までスマートフォンひとつで行えるようになりました。それによって、商取引の国際化が急速に進展しました。

また、近年、観光目的に日本を訪れる外国人が増加したり、仕事のグローバル化が進んだことで日本に住む外国人が増加したりするなど、多様な文化的背景を持つ人々が同居する社会が近づいています。

そういったグローバル化や多文化共生社会の中で、的確にコミュニケーションを図る能力が求められています。

4.人口減少社会や少子高齢社会に対応する必要性に迫られているため
内閣府が発表した「平成24年版高齢社会白書」によると、現在1億2000万人を超える日本の人口は、2048年に1億人を割り込み、9913万人になると予想されています。

また、現在の人口の4人に一人が高齢者という状態から、2050年頃には人口の2.5人に一人が高齢者という状態になると予想されています。

そのような人口減少社会や少子高齢社会の急速な進展に伴い、限られた人口であっても、知識をフル活用することによって、少子高齢社会を乗り切る新しいアイデアを発想したり、生産性を高める施策を実行したりできるような人材の必要性に迫られています。

まとめ

ece001-04-min
今回は、2020年に大学入試センター試験が新テストに移行される背景をまとめてみました。

今後の学校選びや進路選択などについても、今回紹介した変化の背景などを参考に進めていくことが求められています。